活動記録
ACTIVITIES

東北フィールドワーク開催報告

2019年12月20日

2019年度EDGE-NEXT共通基盤事業 「レジリエンス社会構築を牽引する社会起業家精神育成プログラム」

東北フィールドワーク開催報告
2019年12月14日-15日 於:女川町、雄勝町、大川小学校跡
開催内容:ガイドブック参照
「レジリエンス社会構築を牽引する社会起業家精神育成プログラム」企画ワーキンググループ

概要

文科省2019年度共通基盤事業「レジリエンス社会を牽引する起業家精神育成プログラム」の東北フィールドワークが、2019年12月14日-15日に女川町、雄勝町、及び大川小学校跡において開催された。本フィールドワークは、台風19号の接近で中止となった東北セッション(10月12-14日)の、オプショナルプログラムという位置付けであり、受講者は東北大学、神戸大学、静岡大学からの学生合計8名が集まった。

初日は女川町のフィールドワークから始まり、同町社会連携室の青山室長によって、町内中心部を案内いただいた。地域住人が町のアイデンティティーである海を眺めて暮らすことができるよう、また防潮堤がなくとも来る津波に備えることができるようにデザインされた町には、至る所に小さな工夫が凝らされており、グランドデザインの大胆さ・細やかさの組み合わせに受講生は大きな感銘を受けていた。続いて社会連携室の土井主幹から、官民連携の実態について講義いただいた。現在のまちの姿の裏には、官民連携という言葉には収まり切らないくらい、復興まちづくりに奔走したステークホルダーがいたことを教えていただき、レジリエンス社会構築を牽引する社会起業家精神の一つの発露のあり方を提示していただいた。講義後のディスカッションでは、特に行政側の活動について予定時間を超過するくらい受講生からの質問があり、盛況のうちにプログラム初日を終えた。

2日目は大川・雄勝エリアのフィールドワークを実施した。大川小学校跡視察には、自身も被災体験者であり、語り部の会で活動されている永沼氏に案内いただいた。約1時間半かけて、小学校の立地や当時の校内施設の配置状況、発災時の状況について説明を受けながら、小学校裏山への高台避難体験を行った。組織としての自然災害への備えのあり方や非常時における個人の判断、また、それら両者の線引きの難しさについて、受講生にとってはやや重い課題を投げかけていただいた。
その後、バスで雄勝方面へ移動し、8mの防潮堤が建設中である雄勝湾周辺を約30分かけて視察した。同じ復興プロセスの途上にある沿岸地域ながら、前日に視察した女川町の姿、その賑わいとは対照的な雄勝の様相に、決して理想や正論だけでは進まない災害復興や自助・共助・公助のあり方について新たな示唆を受講生に与えた。
その後、女川へバスで移動し、昼食休憩を挟んで最後の振り返りと自由討議を行い、受講生全員が、2日間で学んだことをシェアし、閉会した。

次年度のプログラムの展開と運営に向けて

この度の、東北フィールドワークを通じて、女川・雄勝エリアが発災後の復興プロセスのケースとして非常に良い題材であることを再確認した。特に、女川町社会連携室の青山室長・土井主幹、また大川の永沼氏のお三方には、体験者・実践者として当時の状況を細かくご教示いただき、神戸・東北・北海道の全日程を通じて最も密度の濃いプログラムであったと思われる。惜しむらくは、本フィールドワークがオプショナルプログラムの位置付けとなったため、受講生が8名に留まった点である。次年度の開催では、ここ女川・雄勝エリアからプログラムをスタートさせることを検討したい。

以上


  • 女川町社会連携室の青山室長から、まちづくりの概要について説明をうける

  • 大川小学校跡の裏山にて、当時の状況について語り部の会の永沼氏から説明を受ける

  • 閉会後、女川町中心部にて